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金融マーケットと経済統計の辞書として使える! |
金利、為替のマーケットと日米欧のマクロ経済統計の
読み方について、ハンディにまとめた好著である。
金融マーケットについては、どのような市場があるのか、誰が
参加しているのかといった事柄が、経済統計についてはどんな
種類の統計が誰によっていつ発表されているのか、また各々の
統計の長所短所などについても、かなり踏み込んで記している。
住友信託銀行で実際にマーケットに携わっている人々が
著した文章であるから、運用に対するヒントや心構えも
いろいろと記されており、興味深い。
「マーケットは敵に回すな、味方につけろ」
「コンセンサスが正しいかどうかではなく、どこにあるかを知れ」
等々、一冊を通じてたくさん出てくる。
少々気になった点もある。評者は日本の株式市場を中心に自分の
おカネを実際に運用しているが、テクニカル分析に関しては、
個人的に本書と異なった見解を持っている(無効だと考えている)。
評者の知る範囲で、「アカデミックな」「権威のある」人々は
テクニカル分析を馬鹿にしていることが多かったので、本書を
読んで、天下の大信託銀行の預金事業部ともあろう方々が、
公式にテクニカル分析は有効だと言われることにはいささか
ショックを受けた次第であるが、これについては読者が自分の
考えをそれぞれマーケットで試してみるしかあるまい。
日々の市場の値動きや新しい経済統計に接する上で、本書の
ようなよいガイド本が手元にあるとたぶん「楽しい」です。
個人投資家なら、どの市場に参加するにしても手元に備えて
おき、市場に新たな統計や動きが生じたときなど繙いてみたい
本だと思う。良質なガイド本として、投資家各位に推薦します。
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